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September 2006
トップトラベルギター>タコマ/パプーズ アリア/ペペ48
タコマのパプーズは、最近僕がよく弾いているギター。小さく、それでいてずっしりとしている。ユニークなデザインのミニギターだ。かたやアリアのミニクラシックギター、ぺぺPS-48。さて、この二つのギター。一見すると似ても似つかないギターだがいろいろな共通点があるのだ。今回はそのあたりにフォーカスしてインプレッションをしてみたい。

まず、サイズがほぼ同じということだ。実際に抱えてみるとその小ささに驚かされる。下の右端の2本もミニギターで、一般のギターよりは小さい。それよりもさらに小さいのだ。左端のギタレレよりは一回り大きいが携帯性にすぐれており、旅や散歩に気軽に持っていける便利なギターなのだ。


タコマ パプーズ アリア ペペPS-48_03

タコマ パプーズ

初めて弾いて、その音色のよさと小ささに驚かされたギターだ。ざっと特徴を挙げてみよう。小さいヘッドにユニークなペイズリー・サウンドホール。15フレットジョイント。弦長480ミリ、全長780ミリ、ナット幅47.6ミリ。チューニングは6弦からADGCEA(5フレットにカポをした状態)である。

まず、15フレットジョイントというのは面白い。一般的なアコースティックギターは14フレットのものが多い(または12フレットジョイント)。これならハイポジションでのプレイがしやすい。チューニングは6弦からADGCEAとなっているが、レギュラーチューニング(EADGBE)も可能である。(ただし、単純に弦を緩めると弦のテンションが緩くなり過ぎてピッチが不安定、音色もイマイチ。弦のテンションを考慮して、適切な弦を張るのがよいだろう。)旅に持って行くために小さいギターはほしい、でもレギュラーチューニングじゃなきゃイヤ!という人にも楽しめるギターだ。僕もレギュラーチューニングで使用している。

このギター、ネックがやや太くそして平べったい感じがした。さらに弦高は低い。慣れが必要だろう。ボディにはネックの付けねとボトムのところにストラップピンが付いている。僕はストラップを使わずにギターのボトムを膝の上にのせて、抱きかかえるようにして弾くと弾きやすいと感じた。サウンドのボリュームは控えめだが、こうするとサウンドホールは自分の耳に近くなり、音の繊細なニュアンスを感じることができる。実勢価格は9万円前後。(価格はあくまで参考です。詳しくは、販売店にお問い合わせを)


タコマ パプーズ アリア ペペPS-48_02


アリア ぺぺPS-48

以前はこういったギターの存在を知らなかった。ギタレレとの出会いで小さいクラシックギターも面白いと感じ、いろいろ探してこのギターを知ったのだ。ギタレレをレギュラーチューニングにして普通のギターと同様に楽しんではいるが、もう少し大きくてサウンドボリュームもアップすれば、と思っていたのだ。

そしてめぐりあったのがこのギターというわけだ。子供用のクラシックギターとして開発されたというこのギターとても軽くて小さく携帯性は抜群だ。弦のテンションは若干ゆるい気がしたがレギュラーチューニングを前提に造られている。(ぺぺ専用弦使用)

特徴は12フレットジョイント。弦長480ミリ、全長775ミリ、ナット幅45.5ミリ。ナイロン弦。チューニングは6弦からEADGBE。ネックを握った感じは丸くて握りやすい、そして細い。クラシックギターはネックが太いから苦手、という人にもお薦めできる。

僕は普段クラシックギターを弾かないので、クラシックギターの音にはアバウトではある。しかし、このギターを弾いてみると音色は軽やかで、とてもここちよいものだった。スチール弦のギターとは違うこのサウンドは魅力的だ。そしてこのギターといっしょに旅をしたら楽しいだろうなあ、という想いにとらわれた。クラシックギターとか、子供用のミニギターという枠にとらわれず、手軽なトラベルギターという視点でこのギターをみてみるのもいいだろう。今回は試奏だけだったが、いつかは自分のトラベルギターコレクションに加えたいと思っている。定価は\36,750(本体価格\35,000)、実勢価格は3万円前後。(価格はあくまで参考です。詳しくは、メーカーまたは販売店にお問い合わせを)

さて、この2本のギター。それぞれに特徴があって非常に面白いギターだ。トラベルギター、ミニギター選びの選択肢が広がると思う。ちょっと散歩に、なんていうときにもうれしいギターだ。






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