まだ田舎に住んでいた子供のころ、東京と聞くと東京タワーをイメージした。東京に住んでいる従兄弟に『東京タワーは近いの?』『東京タワーに登ったことある?』なんて質問をしていたような気がする。ところが東京に住むようになってもなぜか東京タワーへ足は向かなかった。以前はよく仕事帰りの深夜に、この東京タワーの灯を見ていた。疲れた体をタクシーのシートに投げ出して、高速道路をスーっと滑っていくと、ノッポの三角形が夜空に突き出していた。有名な照明アーティストが手掛けている、なんて話を聞いたこともあった。

この東京の元祖ランドマークは最新のランドマーク、六本木ヒルズからもライトアップされた姿をみることができる。陽が徐々に傾いていき、東京タワーの輝きがはっきりと浮かびあがるとみんなケータイのカメラでシャッターを切りだす。そんな姿を後ろから眺め、『そんなにがんばっても、夜景はきれいには写らないよ。』などと心の中でつぶやきながら。

ところがパリでエッフェル塔を見たら急に東京タワーを間近で見てみたくなったというわけだ。山手線の浜松町から歩いてしばらくすると、芝の増上寺にたどりつく。ここの境内からは大きく空に突き出す迫力ある東京タワーを見上げることができるのだ。歴史ある古いお寺と赤い鉄塔が並ぶ姿はおもしろい。タワーが出来た1958年(昭和33年)当時はそのインパクトは相当なものだったろう。この増上寺と東京プリンスホテルの間の緩やかな傾斜の細い道を登って行き芝公園を抜ければ、東京タワーの真下にたどり着く。首がいたくなるほど上を見上げると真冬の青空に真っ赤なタワーがグーンと伸びていた。外の駐車場にはハトバスをはじめとした観光バスが並んでいて、1Fみやげ屋さんには東京タワーグッズをはじめとしたおもしろそうなモノが置いてある。ちょっとあやしいものや派手な色使いのグッズなどは興味をそそられてしまう。せっかくだから上に登っていこうか、噂に聞く蝋人形館はどんなものだろうか、と思いつつも料金が意外に高いのでやめておいた。今日は東京タワーへやってきたというだけで充分ではないか。たのしみはまた今度にしておこう。

東京タワー。調べてみるとパリのエッフェル塔よりも9m高い333mだという。パリで見たエッフェル塔のほうがずーと高いと思っていた。パリは建物の高さ制限があるので街並みは統一されていてさらにエッフェル塔の回りはきれいな公園になっている。周辺の視覚効果もあってだろう。東京タワーほうが高いと聞くとちょっと誇らしい気がした。ただ、外国の友人たちにこの写真を見せると、必ずといっていいほど『It must be Eiffel tower !(エッフェルタワーだね!)』と言われてしまうのがちょっと残念だ。



今回の散歩のお伴はこのギター


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