トラベルギターの楽しみ方は旅先で景色を観たり旅情を感じながらメロディーを奏でること、だけではない。写真を撮るときにトラベルギターをフレームに登場させることだ。すると写真に自分が写っているようで後で旅の写真を眺めるとき一層面白みが増す、と僕は思っている。だからトラベルギターのヘッドはとても重要なのだ。
もともとこのレディバードという名のギターのヘッドにはその名のとおり『てんとうむし』が描かれていた。それを知人から贈られた『志乃次郎』ロゴに変えてしばらく使っていたのだ。それをまた変更して黒猫に変えたというわけである。
まず、ギターのチューニングマシーンをヘッドから取り外す。そして、ヘッドをサンドペーパーで磨き上げ、水性ニスで仕上げる。薄く塗って目の細かいサンドペーパーで磨く、という作業を３回繰り返してニス塗りは終了。あとはチューニングマシンを取り付けて、ステッカーを貼るだけだ。たたし、このギターはヘッドの上部に穴が開いているので（トラベルギターとしてはこの穴は便利なのだが）、大きめのべっ甲柄のピックで塞いでその上から黒猫のステッカーを張り付けた。写真でもわかるがニスの仕上げが荒くなってしまったのが残念だ。ちょっと凸凹してしまった感じだ。
１、２月は寒さが厳しいのでギターを抱えてふらふら、というのはなかなか難しい。そんなこともあってこの時期はもっぱらトラベルギターのメンテナンスや旅の計画を練ることが多い。もうすぐ三月。早くギターを持って旅に出たい、そんな事ばかり考えているこの頃だ。
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