このギターを買う前にいくつか試奏してみた。テイラーのベイビーやマーチンのバックパッカーetc. ほかにも候補としてはマーチンのリトルマーチンやKヤイリのノクターンなど。
希望はまず、
・レディバードなみに小さいこと。リトルマーチンやノクターンはちょっと大きい。
・次に１４フレットジョイントであること。マーチンのバックパッカーは正面から見るとわからないが実際には１２フレットぐらいまでが有効なフレットだ（バックにストラップ用のピンがあるため）。
・そして弦長が長いこと。これはギターとしては重要で、弦長が短いとレギュラーチューニング時にピッチが不安定になりやすいからだ。
そんなスペックのギターはなかなかないのだが、うまい具合に条件とマッチしたのがこのポーターのミニギターなのだ。ただ気になったのがボディのデザイン。ちょっと個性的で面白いのだがギターっぽくない。どうせならもう片方の肩も削ってアイリッシュブズーキみたいにしてしまおうかとも考えたが、別なデザインを思いついた。”とって”のようなものを付けてみたらデザイン的にも落ち着くのでは…、と思って試してみたのだ。パーツの加工は面倒だったが意外にうまくまとまったように思う。
ヘッドには自由気ままの象徴として大きめの黒猫をあしらってみた。最初は小さい黒猫にしたのだがヘッドの色が濃すぎて黒猫がわかりずらかったのでマイナーチェンジしてみたのだ。ちなみにこのギターのヘッドには最初はロゴもブランド名も何も付けられていなかった。これで世界に一つの志乃次郎オリジナルトラベルミニギターの完成というわけだ。
音色は硬く、小さいボディなので鳴らないし音量も小さい。普通のギターと比べることはできないが、手軽に持ち運べてどこでもギターを楽しめるという点では満足している。
レディバードよりもすっきりスマートに見えるが全体の長さは２センチしか変わらない。しかし弦長はレディバードの５７０ミリに対して６２８ミリ。チューニングマシーンはレディバードのような３連タイプではなく独立したタイプのものでちょっと重量があるように感じる。
さあ、これからこのギターと一緒にいろいろな所を旅していきたい。
