海、山、雲。すべてが圧倒的な存在感の屋久島
志戸子の海岸沿いにあるガジュマル公園では不思議な世界を体験できる。ガジュマルの木には本当に精霊が住んでいるようだ。
白谷雲水峡の原生林コースを登ってゆく。場所によっては３０センチほど雪が積もっていた。太古の昔から生き続ける屋久杉の深い森。そのスケールの大きさに圧倒される。運よく屋久鹿と出会うことができた。
安房港はシーズンオフのためとても静か。ほっと一休み。
静かな水面の向こうには広い水平線が広がる。
遠くまで広がる雲の天井と垣間見える青空のコントラストが美しい。
もののけ姫の森。あの映画の森のモデルになった場所だ。
世界遺産の島、屋久島。
太古の昔から生きつづける生命の神秘に出会う旅
一月の第二週目、僕は屋久島へと向かった。南の島だから温かいだろう、かってにそう思い込んでいた。しかし、着いて早々、それは勘違いということを知らされる。意外に寒いのだ。ホテルの人は『みんなそう思うらしいですが、結構寒いでしょう。それに昨日の晩、雪が降ったから、山は雪が積もってますよ。』と笑っていた。だからこの季節、観光客はほとんどいない。でもおかげて白谷雲水峡の雪景色を独り占めすることができた。ギターを持って静寂に包まれた雪の中を登っていけば、静かな森も息づかいを感じる、そんな旅だった。
January 2005
