鵜飼いで有名な長良川沿いの静かな一体に広がるのが長良川温泉だ。まずはJR岐阜駅からタクシーを拾い15分で川原町の温泉ホテル『十八楼』に到着。ここ川原町はかつて木材問屋や美濃和紙を扱う問屋が軒を列ねその名残りで町家作りの家々が今も残っている。



格子組の建物はどこか懐かしさを感じさせ、今回の宿の門構えもこの格子組となっている。しかし中は近代的な建物で宿泊した部屋からは長良川の静かな流れとその向うに建つ、ユニークな形をした長良川国際会議場の建物を眺めることができる。



ホテルで一泊しまず向かったのは、宿から歩いて10分くらいのところにある岐阜公園。緑豊な金華山の麓に位地し、公園内は良く整備されていてとても居心地がよい。前日の晩タクシーの窓から、ライトアップされている美しい姿を目にして気になっていた岐阜城は、ここからロープウェイで3分の金華山山頂にあるのだ。その山頂駅から曲がりくねった登り坂を行けば目指す岐阜城は青空をバックにその姿を誇っていた。かつて斎藤道三、織田信長の居城でもあったこの城からは濃尾平野が一望でき、戦国武将たちの国取りの夢を垣間見させてくれる。



麓に戻れば公園内には織田信長居館跡や岐阜市歴史博物館のほか、抹茶を味わえる数寄屋作りの茶房などがあり歴史の余韻を楽しむこともできる。



そしてつぎに向かったのは、ホテルの部屋の窓から見えたあの長良川国際会議場だ。世界的に有名な建築家の安藤忠雄氏の設計と聞けば是非とも間近で見てみたいと思うのは当然だろう。長良川を挟んで金華山とは反対側だが歩いてもそれほど遠くはない。長良橋を渡り長良川公園を越えていくと川に向かって置かれてある巨大な卵の見えてくるが、近づいてみればこれが長良川国際会議場だ。ついさっき訪れた金華山の岐阜城とは対称的に近代的な建物だが長良川の川辺に座するその姿はみごとに周囲と調和がとれている。僕がその建物の中をギターを抱えて気ままに散策していると何人かのスーツ姿の人におじぎをされた。見学しているだけの僕におじぎをするなんて随分と丁寧な職員の方だな…と思っていたら、その日はクラシック音楽のイベントが行われていたのだ。僕を出演者と勘違いしただけのようだ。

さて、駆け足での長良川温泉観光。ここは歴史あるものと新しいものが共存するところだ、そんな気がした旅だった。今回オフシーズンで目にすることはできなかったが、つぎは1300年前から続くといわれる鵜飼いをこの目で見てみたいと思う。


今回の旅のお伴はこのギター

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December 2004
鵜飼長良川温泉 川原町格子組の商家町屋と金華山岐阜城
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