『小江戸』と称され、江戸時代の風情が今も残っているのが川越だ。鎌倉幕府の御家人、河越氏がこの町の名の由来と言われ歴史は古い。江戸時代には有力大名の元、商業の町とし栄え現在に至る。有名な蔵造りの町並みは明治の大火以降に耐久性を重視して造られた土蔵造りの商家のなごりらしい。

いろいろな見どころがある川越は中心部に3つの駅がある。JRの川越駅、東武東上線の川越市駅と西武新宿線の本川越駅だ。JR川越駅を出発し川越七福神めぐりと蔵造りの町並みを楽しんできた。

七福神めぐり



駅にある観光案内所で無料パンフレット『小江戸川越 見る遊ぶ』をゲット。七福神の祭られたお寺や主な観光スポットがマップに描かれている。さらに『小江戸川越 七福神めぐり』というパンフレットには七福神めぐりの道順や七福神それぞれの由来も載っていておもしろい。さっそく、このマップをたよりに七福神めぐりを開始。

まず駅近くの妙善寺(みょうぜんじ)へと向かう。この小さなお寺には毘沙門天が祭られている。次が天然寺(てんねんじ)。ここはお寺の本堂の脇にある小さなお堂のなかに寿老人が祭られてあった。さらに歩いて15分ほどの喜多院へ。お目当ての大黒天は金網の向こうに小さく見えるだけだったのがちょっと残念。喜多院のとなりは恵比須天のいる成田山(なりたさん)となっている。さて、残すところはあと3つ。蓮馨寺(れんけいじ)には福禄寿神、妙昌寺(みょうしょうじ)には弁財天、最後の見立寺(けんりゅうじ)には布袋尊が祭られてあった。お堂の前には布袋尊の石像が、お堂の中には小さな木造の布袋尊が背伸びをしていてかわいい。静かな町並みを散策しながら半日程度で全部回ることができる七福神めぐりはおすすめだ。

蔵造りの町並み



パンフレットのマップを見ると『蔵造りの町並み』と書かれた通りがある。さぞや情緒たっぷりなのだろうとイメージしていたら少々違っていた。何が違っていたかといえば通りを走る自動車の多さだ。普通の生活道路の左右に蔵造りのおみやげ屋さんや博物館などが並んでいて、観光客はその車に注意しながら歩かなくてはならない。旧軽銀座のような場所をイメージしていただけに驚いた。写真を撮るのを楽しみにしていたが、車と観光客にさえぎられシャッターチャンスは見つけられなかった。残念だなあと思っていると外国人女性のバックパッカーがとある『蔵造り』を見上げじっと立ち尽くしていた。彼女の回りだけ時間が止まっているように。案外、カメラよりもじっくり目を見開いたほうが心に残るのかもしれない。ケータイカメラ、小型デジカメ、メガピクセルと写真撮影は簡単になったが、心にしっかりと景色を焼きつけるのも旅の醍醐味だということを忘れていたようだ。

レトロバスと人力車



主な観光スポットを巡回しているのがレトロバス。一日フリー乗車券は500円。時間を有効に使いたい人にはおすすめだ。それともう一つ。風情あふれる人力車。時の鐘の下で何度も見かけたので、乗ってみたい人はその辺りをぶらぶらしていれば見つけれるはず。ちなみに川越の人力車の歴史はまだ3年ぐらいだという。声をかけて写真を撮らせてもらった車夫は若い女性で、キリリとして素敵だった。

時の鐘



川越といえば『時の鐘』。『日本の音風景百選』にも選ばれたこの鐘は約400年の歴史を誇るという。この鐘ができたころには、街灯もなく、自動車もなく、ましてやビルもなく、塔の上からは広々とした景色が望めたことだろう。現在でも一日に4回、鐘の音を響かせているという。午前6時、正午、午後3時、午後6時だ。

菓子屋横町



蔵造りの町並みを仲町交差点から札の辻交差点に向かって進んで行くと途中左手に『門前横町』の小さな立て札が立っている。ここを進んで行くと駄菓子屋さんが軒を列ねたレトロな細い路地がある。それが『菓子屋横町』だ。こどもの頃、学校の近くにあった駄菓子屋さん、そんな感じのお店が並んでいてタイムスリップしたようだった。

おもしろあれこれ



川越には古い日本家屋が多い。七福神めぐりをしながら寺社だけではなく町の風物を散策しながら歩くのはとてもたのしい。その道すがら見つけたのがこれらのものだ。まずは『ぽん吉』。店の軒先に大小のたぬきの置き物がならんでいて一番前で目立っていたのがこの『ぽん吉』だ。となりは見立寺の石でできた布袋尊。うしろにあるお堂の中では木像の布袋尊が祭られている。突き出たお腹と笑顔で愛嬌がある。

紫イモソフトクリームは川越の名物。あちこちに看板がある。そんな中でみつけたのがこのポスター。ビビットな色使いと洗練されたデザインで主役のソフトクリームがとってもうまそうだ。

最後はケロちゃん四兄弟(かってに名付けてしまった)。七福神巡りの途中で蓮馨寺から妙昌寺へ向かう途中で見つけた。とりあえず記念撮影。

おいしい食べ物



川越の名物といえばイモ料理。ということなのだがイモ料理が苦手なのでふつうに豚の唐揚げを注文。盛り付けがちょっと洒落ていて、衣もカラっとして期待以上のうまさだった。
おみやげ屋さんにはスイーツも多い。バラ売りでいろいろチョイスしたのはすべてイモ系スイーツ。歩き疲れた身体にスイーツは欠かせない。そしてはずせないのが名物の紫イモソフトクリーム。初めて食べたがけっこうイケる。

おみやげ



芋太郎と亀どら焼き。芋太郎はさつまいもをおむすびの形にして焦げめがつけてある。甘さは控えめだ。亀どら焼きはその名のとおり亀の甲羅になって、よく見ると頭は大きく尾は小さくなっている。中のあんの種類はいろいろあるが王道はやっぱり『粒あん』だろう。

お婆ちゃんとお手玉とギタレレ

今回の旅のお伴はギタレレ。そのギタレレを持って門前横町を歩いているとお婆ちゃんに声をかけられた。『おにいさん、ギター弾いていきなさいよ。野菜あげるから』。通りに椅子を置いて腰掛けているそのお婆ちゃんは野菜売り。もうお昼近くでほとんど売り切ってしまったのだが、足元にまだ2袋だけ残っていた。さらに続けて『わたし、お手玉やるから、おにいさん、ギター弾いて人をいっぱい集めてよ』と言うと上手にヒョイヒョイッとお手玉をして見せた。なかなか芸達者な野菜売りだ。『ごめんね、お昼食べに行くところだから』とやんわり断ったがギタレレと記念撮影するとうれしそうな笑顔を見せてくれた。



今回の旅のお伴はヤマハのギタレレGL-1
小さいボディに大きなポテンシャルを秘めたスーパーミニギター
ウクレレ好きの方にも、ギター好きの方にもぴったりのギタレレ
旅の空の下、気持ちのいいメロディを奏でよう!



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May 2006
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