初島のことを知ったのはテレビでだった。熱海からフェリーですぐのところにあり、日帰りでも楽しめる小さな島、という話。熱海ならば、東京駅から東海道線で1時間30分ぐらい。熱海港まで移動してさらに、フェリーで25分。意外に近いではないか。週末を利用して気軽に行ける場所だ。宿泊は『初島リゾートアイランド』。旅気分をそそる名前だ。

熱海からバスで熱海港へ向かい、初島行きのフェリー『イル・ド・バカンス３世号』に乗り込む。カモメの群れがフェリーを追いかけてくる。手をのばせば届く近さまでやってくるのだ。観光客が与えるエサが目当てなのだろう。手渡しでエサをあげている人もいるほどだ。さて、熱海港を出発するときまでは晴れ間も見えたのだが、初島に着いたころには空はどんよりとした曇り空に変わっていた。


▲熱海港から初島まではフェリーで25分。カモメの群れがフェリーを追ってやってきた。やがて前方に見えてくるのが初島。


▲初島港は漁船がずらりと並んでいる。港周辺には海の幸でもてなしてくれる食堂が並んでいる。

港から目指す初島アイランドリゾートまでは徒歩で10分ほどだ。イメージしてたほど、リゾートっぽいところではないのにちょっと驚いた。シーズンオフのせいもあるだろうし、どんよりとした空模様のせいもあるだろう。海沿いを歩くと、波の音が心地よく響いてくる。

ヤシの木か、それともシュロの木か。南国植物を山側の右手に、広がる海を左手に細い道を歩いてゆけば、あっという間に初島アイランドリゾートに到着。そこでまずはチェックイン。宿泊施設はアイランドキャンプヴィラと呼ばれるエリアに建つ白いテントである。二重構造になった８畳ほどの広さのテントの前には赤いハンモック。


▲港から10分程度歩くと初島アイランドリゾートに到着。


▲白いテントが今日の宿。ウッドデッキとハンモックがリゾート感を出している。

部屋に荷物を置いて、時計を見るとまだ、一時過ぎ。部屋の中は静かで快適そうだ。外のハンモックも気持ちがいい。まさにリゾート気分だ。一休みした後はカメラとギターを持って観光へ出発。雨がちょっと心配である。島は徒歩で一時間あれば一周できる広さ。とても小さい島なのだ。その島の一部が初島アイランドリゾートとなっているのだ。観光スポットといえるのは白い灯台ぐらいなものだろう。道路にあるマンホールには名物の伊勢海老とサザエ、ヤシの木のイラストがあしらわれている。


▲初島にある灯台は、一般の観光客でも登ることができる。

アジアンガーデン


▲初島アイランドリゾート内のアジアンガーデン。広い芝生の敷地内にはアジアンテイストのカフェやショップがある。

観光は早々に終わらせて、初島アイランドリゾート内のアジアンガーデンでのんびりと過ごす。ここが一番落ち着きそうだ。広い芝生とヤシの木。暗くなってからは夕食へと。港にあった食堂『箱屋』で海鮮定食を味わう。さすがに海の幸は美味しい。


▲夕食は港にある食堂街の一軒『箱屋にて海鮮定食』。翌日の朝食はテントまで運んでもらったバスケット入りのブレックファスト。

残念なことに夕食が終わるころには雨が強く降る出してきた。初島アイランドリゾートのミニバンに食堂まで向かえにきてもらうことに。チェックインをした建物にあるお風呂に入り、その後また、白いテントまでミニバンで送ってもらった。テントに戻って気づいたのはテントの中は雨風の音が激しいことだ。昼間ちょっとだけ部屋で過ごしたときは快適だったのだが。

テントの外では、芝生が雨音を吸収してくれているのだが、中は雨音がバラバラと響いてくる。さらに風が強く吹き始めたので雨音も増しているようだ。

うーん、やはり、天気しだいの場所のようだ。天気がよければ、このテントでの一夜を楽しめただろうが、雨と風にたたられた今回の旅行では、テントの楽しさを味わうことができなかった。夜はウッドデッキで潮騒をBGMに、きれいな星を眺め、ギターを爪弾こうと思ってきたのだが、残念である。というわけで翌朝は早々にチェックアウトして、熱海行きのフェリーに乗り込んだのだった。


▲熱海で食べた大きい栗がのった温泉饅頭。おみやげは熱海名物の金ごまだんご

春や夏の天気の良い日にまた行きたい。そうすれば、初島の美しい景色を楽しめるだろう。そういえば、初島では街燈がほとんどなかった。夜は真っ暗である。晴れていればきっときれいな星がみれたことだろう。



今回の旅のお伴はヤマハのギタレレGL-1
小さいボディに大きなポテンシャルを秘めたスーパーミニギター
ウクレレ好きの方にも、ギター好きの方にもぴったりのギタレレ
旅の空の下、気持ちのいいメロディを奏でよう！

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