七月も半ばの週末に箱根湯本へと足を向けた。箱根湯本は箱根十七湯の中でも最も古く、奈良時代まで遡る。江戸時代には湯本・塔之沢・宮ノ下・堂ケ島・底倉・木賀・芦之湯が箱根七湯と呼ばれ、現在では大平台・小涌谷・強羅・宮城野・二ノ平・仙石原・姥子・湯ノ花沢・蛸川・芦ノ湖を加えて箱根十七湯と言われている。



箱根湯本は都心から電車で約1時間半(新宿から小田急ロマンスカーまたは東京駅から小田原経由で箱根湯本)というアクセスの良さも手伝ってか、とても賑わっていた。箱根湯本駅を出ると道の両側にはみやげもの屋が立ち並んでいる。須雲川(すくもがわ)を挟んで両側にある数多くの温泉旅館やホテルは清流のせせらぎと初夏の緑に包まれていた。川沿いを上流に向かって徒歩15分ぐらいのところに、めざす『遊心亭』はある。ちいさな和風の温泉旅館で風情があり、ニ階の部屋の窓から見える遠くに広がる山の景色に心があわれる。ここへ向かう途中には昔ながらの茅葺屋根の温泉宿や与謝野晶子ゆかりの玉簾の瀧などもある。



翌日は昨日来た道を再び徒歩で下り箱根湯本駅へと向かう。途中の玉簾の瀧に立ち寄ってみた。瀧に近づくと気温は涼しくなり、マイナスイオン効果と相まってかとても心地よい。すぐ脇にある玉簾神社へももちろん参拝してみる。ここは芦ノ湖の神、九頭龍を祀る唯一の分社ということだ。



箱根湯本駅からはバスでラリック美術館へと向かう。香水瓶などのデザインで有名なラリックの作品を展示したアートミュージアムで敷地内には広い芝生の庭を望めるレストランもあり、上質な時間を楽しむことができる。ここはルネ・ラリックのクルスタルアートだけではなく彼がデザインしたペンダントなど様々なものが展示されていた。



この近くにはバスで5分ほどのところに星の王子さまミュージアム、さらに10分ぐらいのところにポーラ美術館がある。まずは印象派の絵画展が行われていたポーラ美術館へと向かった。パリのモネ美術館でクロード・モネの絵画に触れて以来、モネの印象派絵画の世界に興味を覚えていたので、ここにはぜひとも訪れてみたかった。モネの作品はすくなかったが美術館は近代的で素敵なところだった。

最後に訪れたのが星の王子様ミュージアム。さてこの星の王子様ミュージアムはテーマパークになっていて、展示ホールのほかに1900年代初頭のプロヴァンスの町並みやリヨンの町並、フランス庭園などがありタイムスリップしたような気分にさせてくれる。入場したのが遅めだったので人も少なくゆっくりと楽しむことができたのもよかった。そしてここからまたバスに乗って箱根湯本へ向かい帰路についたのだった。

箱根はとても見どころが多いところだ。ミュージアムだけではなく芦ノ湖やロープウェイ。車でのドライブも楽しいだろう。今回は一泊二日のショートトリップだったがとても楽しい箱根旅行だった。さらに今回初めて、新しいトラベルミニギターを連れての旅行だったが、このミニギターは僕との相性もぴったりで楽しい旅をいっそう楽しいものにしてくれた。これからのこのギターとの旅が楽しみだ。


今回の旅のお伴はこのギター


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奈良時代からの歴史ある温泉場、箱根
July 2005
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