JR桜木町駅の改札を出て左へ進むと目の前にそびえ立つのが横浜ランドマークタワー。動く歩道を乗り継いで５、６分ぐらいだろうか。ショッピングフロア、オフィスフロア、そしてホテルフロアと上へ続いている。６９Fにある日本一高い展望フロアからは横浜ベイブリッジをはじめ、３６０度ぐるりと見わたせる。訪れたこの日はどんよりとした曇空。ランドマークタワーのてっぺんは雲に覆われていた。
夜景を楽しむ横浜散歩道
September 2005
横浜の桜木町、そしてみなとみらいエリア。このあたりの文化の香りは東京のそれとはちょっと違う。気が向いたときにふらりと出かけてみるにはちょうどよい場所だ。今の季節、昼はまだ暑いので涼しくなった夜にギターとカメラを持って横浜ナイトウォークと洒落こんでみた。
横浜マリタイムミュージアムの一角に浮かぶ優雅な姿は夜の横浜でひときわ美しく輝いている。帆船『日本丸』は昭和5年、航海練習船として造られた。白い帆を広げて進むその姿から現役時代は「太平洋の白鳥」、「海の貴婦人」の愛称で親しまれ、現在はここでその姿を披露している。
桜木町駅から馬車道通りを抜けて歩いて来ると赤レンガ倉庫が見えてくる。昔はその名のとおりの倉庫だったが今はショップ、カフェ、レストランが入る観光スポットとして生まれ変わった。休日の昼間は買い物客や観光客で賑わう赤レンガ倉庫の広場周辺も平日の夜９時過ぎなら人も少ない。ライトが曇り空を染め上げてあたりは真っ赤に輝いていた。
みなとみらい線日本大通り駅を出ると目の前にあるのがこの開港記念会館。『ジャックの塔』の愛称で親しまれている。赤レンガ倉庫から山下公園へと続く開港の道を行かずに下の道を行くとこの建物が見えてくる。近くには横浜税関（クイーンの塔）、神奈川県庁（キングの塔）がある。
中華街の真ん中にある関帝廟は関聖帝君を祀る廟である。関聖帝君とは三国志に登場する関羽のことで、この関帝廟は荘厳な建物で現在、四代目になるそうだ。夜でも訪れる人が多く、観光客が写真を撮る姿が見うけられた。僕は少し離れたところからその様子を眺めていて、一瞬、人の流れが途絶えた時に撮ったのがこの写真だ。
山下公園のベンチにて撮影。このベンチの正面には氷川丸が係留されている。この日持っていったのは、メタルのリゾネイターギター（通称ドブロギター）重いのだが音が大きいので、外で弾くには良いギターだ。氷川丸を見ながら小一時間ほどギターを弾いたあとで、ベンチで記念撮影をしてみた。
『氷川丸』はその名を埼玉県の氷川神社から授かったという。過去にはあのチャップリンも乗船したことがあるというこの船は、現在は中を見学することができる。山下公園に訪れたらぜひ足を運んでもらいたい場所の一つだ。
晴れた日にあらためて訪れたマリンタワー。美しくライトアップされている。横浜港開港100周年の記念行事として昭和３６年に建てられ、展望台からは横浜の景色を一望できる。現在では開発が進んだみなとみらいエリアにあって、ちょっとレトロなこのマリンタワーは僕のお気に入りだ。
山下公園の一角にあるこのオブジェができたのは比較的最近のことだと思う。なんだろうと思って近づくとそれはコンテナを４つ連ねたアーチになっていることに気づく。国際貿易港横浜を象徴していておもしろい。山下公園はゴールデンウィークや夏休みはいろいろなイベントが行われていて賑やかな場所だ。
港の見える丘公園から眼下を望めばその向こうにはベイブリッジが伸びている。
港の見える丘公園近くの外人墓地の向かいに建つ建物。レストランかカフェだろうか。静かな通りにそこだけライトに照らされて浮き上がっている。昼間ここを訪れたときはこの建物の存在に気付かなかった。遠くには月が輝いていた。
元町に向かうため山手地区を下りようとして小さな看板を見つけた。街灯に照らされた白いプレートには黒い文字で『横浜地方気象台』の文字が。こんなところに気象台があったなんて知らなかった。
元町通りの入り口には鳥のオブジェが天高く羽ばたいている。ここはみなとみらい線の元町・中華街駅近くで、ここからJR石川町駅まで通りは伸びている。お洒落なショップが立ち並び横浜らしい香りを感じさせてくれる。裏通りに入ると古着屋や雑貨屋も多い。時間に余裕のある人はメインストリートだけではなく裏通りを散策することをお薦めする。
