都心で静かにリラックスできる場所。どんなところがあるだろうか。僕は皇居周辺の公園を思い浮かべる。東京駅から歩いてすぐ、そしてとっても静かなのだ。

ひとくちに皇居といってもいくつかのエリアに別れている。まず御所や宮内庁のあるエリア。ここは僕たち一般人は立ち入りはできない。自由に入れるのは楠正成像のある『皇居前広場』と武道館・科学技術館のある『北の丸公園』。そしてもう1ケ所、『皇居東御苑』がある。大手門、平川門、北桔橋門の三ケ所いずれかから入園票を受け取ればだれでも入園することができるのだ。入園時間や休園日があるので事前に調べてから行くのがいいだろう。

以前は江戸城の敷地であったこの場所には、当時をしのばせる建物の一部が残されている。ただし、お城といったたぐいのものは残ってはいない。天守閣は明暦の大火(1657年)で焼失してしまい、現在は天守台だけが残っている。その手前の大きな芝生の敷地には本丸が建っていたらしい。

とにかく広々として気持ちがいいところだ。それに人も少ない。だからのんびりと空を見上げたり、考えことをしたくなると独りで出かけてみる。ギターを小脇に抱えていると、警備の人に『ギターは弾かないですよね』と言われることがある。もちろん、弾くつもりはないので、『ハイ、弾きません。持ち歩いているだけですヨ。』と応えニッコリとしてみせる。あたりまえだがこの東御苑で音を奏でるような不作法なことはしない。場所をわきまえてギターを楽しむのも大切なマナーなのである。

園内には天守台のある高いエリアと雑木林や庭園がある低いエリアがあるのをご存じだろうか。庭園のある一帯は春になると桜の花のピンクが艶やかでとってもきれい。四季を通じてベンチに座って本を読んでいる人の姿も見かける。目の前の静かな庭園とその向こうに広がる大手町の高層ビル郡は見ていてなんとも不思議だ。このアンバランスな世界も僕がここを好きな理由の一つだ。たまに騎馬隊が練習している場面に遭遇することもある。間近でみる馬の頭はものすごくデカい。アゴも頑丈そうだ。普段、馬をみることはないので、『うわ、馬だ、でかい!食べられる〜』と興奮してシャッターを切る自分がおかしくもある。

お堀の内側には喧騒とは無縁の非日常の時間が溢れている。気分をリフレッシュさせるにはいい場所だ。



今回の散歩のお伴はこのギター


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February 2005
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