March 2006
もうすぐ、桜の季節。花見シーズンを前にどこかいいお花見スポットはないかと探していて見つけたのが横浜市鶴見区の三ツ池公園。神奈川県の桜の名所としても知られているらしい。僕が訪れたのは三月初旬。お花見にはちょっと早かった。

さて、今回、紹介したいのはこの三ツ池公園の一角にある『コリア庭園』である。東京駅から東海道線で川崎駅、そして京浜東北線に乗り換えて最初の駅、鶴見駅で下車するのがいいだろう。初めて訪れた鶴見駅は、小さな地方都市といった感じで西口駅前にはロータリーが広がっている。まずは近くのモスバーガーでオニポテトと抹茶ラテというアンバランスな組み合わせで軽めのランチ。その後、バス乗り場へ向かうもバス路線図も案内所が見当たらず、目的地行きのバスを探すのには一苦労。バスの本数も少ないので事前に調べておくべきだった。ちなみに僕は三ツ池公園へ向かう『臨港バス』へ乗り込んだ。15分ぐらいで『つぎは三ツ池公園正門前!』というバスのアナウンスに促されバスを降りると、先程までの早春のひざしはどこかへ行ってしまい、どんよりとした曇り空と肌寒さが僕を迎えてくれた。

桜の季節には人で溢れるというこの公園だが今日は人陰もまばら。もっと暖かくなってから来ればよかったかも、と思いながら進んで行くと、風情ある一角が見てとれた。それがこの『コリア庭園』だったわけだ。平成2年に神奈川県と韓国・京畿道との友好を目的として造られたそうだ。



まだ、冬のモノクロームが残る景色の中で、庭園内に咲くの梅の花がいっそう美しく心に響いてくる。『今日、ここに来てよかった』と思えた瞬間だった。庭園自体は小さいのだが、手入れがいきとどいているのがわかる。民俗衣裳を身にまとったおじさんがもくもくと庭の手入れをしていた。庭園中央にある、コリア式の古民家の軒下には鉄製だろうか、風鈴がぶら下がっていて、風がふくと心地よい音色を庭園内に響かせていた。おもしろいなあと思ったのは瓶がならんでいる一角で『チャントッテ』という。醤油、味噌、漬け物などを貯蔵しておくそうだ。



日本建築の風情とはちょっと違う、でもどこか懐かしさを感じる、そんな場所である。沖縄の古い民家、『中村家住宅』を訪れたときにも感じたあの懐かしさを抱きながら庭園をあとにした。

残念ながら、近くにくつろげそうなカフェは見あたらなかったが、ちょっとした発見があった、それは鶴見駅改札内にある『ベッカーズ』のチーズケーキだ。すっかり身体が冷えてしまったので、電車に乗る前にカフェオレで温まろうと立ち寄ったのだ。ついでにたのんだチーズケーキはあまり期待していなかったが、濃厚でしっとりしていて僕好みの味だった。ファストフードのお店でうまいチーズケーキはめずらしい。

肌寒いなかでの鶴見初体験だったが、『コリア庭園』と『ベッカーズのチーズケーキ』はまあまあの収穫だった。


今回の散歩のお伴はこのギター

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