April 2006
かつては新宿駅南口は西口、東口に比べると静かだった。それが、高島屋タイムズスクエアができ、紀伊国屋書店ができ、ショップができ、どんどん変わっていった。今ではいつも人であふれている。その南口を出て、歩いて5分ぐらいのところに新宿御苑は位地している。
ここは、かつては皇室の庭園であったが戦後、一般市民に解放されたもので、現在は大人200円の有料となっている。新宿御苑と名称が改められたのが今からちょうど100年前の明治39年(1906年)ということだ。この時期、苑内の約75種、1500本の桜を目あてに多くの人がここを訪れる。
風は強いが抜けるような青空が広がり、春の陽射しが温かなこの日、僕もミニギター(マーチン5-15)を抱えてお花見を楽しんできた。ただし、苑内は楽器演奏は禁止、アルコール類持ち込みも禁止となっているので『お花見イコールお酒を飲んでどんちゃん騒ぎ』という方にはここは向かないと思う。当然マーチン5-15も出番はなしというわけである。

新宿門を抜けるとイギリス風景式庭園、その向うにはフランス式整形庭園が広がっているが、まず日本庭園へと向かう。この一帯は苑内の中でも比較的静かで池のほとりに咲く桜を見ながらのんびりと歩けば心が和んでくる。桜の花のピンクの濃淡や風に舞う花びらの風情を楽しみたい人にはおすすめだ。ヤエベニシダレの向こうに見える茶室『楽羽亭』ではお茶を楽しむこともできる。

その後イギリス風景式庭園へと足を向けた。ここは広々とした芝生が広がっていて、家族連れや親子でお弁当をほおばる姿、外国人観光客の一段も目についた。観光ツアーにでも組み込まれているのだろうか。ほかにも三脚をたてて写真を撮る人や昼寝をしている人など、みんな思い思いの春の日を楽しんでいるようだ。春風が桜の花びらを飛ばし、花吹雪きを舞いあげるその一瞬をとらえようと、シャッターチャンスをじっと待つカメラマンたちの姿が印象的だった。僕もこのあたりでしばしの休憩。

苑内には他にも桜園地、モミジ山、ツツジ山、玉藻池、温室などがあるが…。面倒臭くなってしまった。いつもなら、あれもこれも見てみたい、触れてみたいを思うのだがこの日は桜だけで充分、そんな感じ。芝生の上に寝転んで遠くに見える桜を眺める。上を見ると雲一つない青空が広がっていた春の一日だった。

今回の散歩のお伴はこのギター
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100年の杜 新宿御苑でお花見を楽しむ