チューリッヒ
ロビン・ウィリアムズ、アナベラ・シオラが主演した『奇蹟の輝き』という映画のワンシーン。主人公の二人は湖の上で初めて出会う。それぞれに一人乗りのボートにのっているのだが、二人のボートがゴツン、とぶつかってしまうのだ。そのときのアナベラ・シオラはとても美しい。僕の記憶がただしければ、出会いの設定はスイスだったように思う。
スイスというと、透明感あふれる美しい国をイメージするのは僕だけではないだろう。そんなイメージを持ちながら、僕はチューリッヒへとやってきた。そしてここの町並みは、そんな僕のイメージが間違いではないことを証明してくれた。夕暮れどきに独り街を散策すれば、涼しい風が頬をなで、丘から見える中世の町並みは美しく、ついみとれてしまう。
チューリッヒ湖のフェリークルーズを楽しんだその日はとても暑く、フェリーのデッキで白いドレスに黒いサングラスの女性の読書する姿が印象的だった。フェリーから見える湖畔の景色は、すべてが小さく現実の世界のものではないように思える。それはまるで湖畔のみやげ物屋さんで見たミニチュアのアクセサリーのようだった。
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Summer 2004