ヴィゴ
イベリア半島の北西に位置するスペインのガリシア地方。そこにあるのがヴィゴという港街だ。友人のフェルナンドがスペインを訪れたらぜひ会いに来てくれと言っていたので立ち寄ってみた。フェルナンドとはこの旅の前半にスコットランドのエジンバラで出会い、意気投合してパブに行ったなか。その彼の故郷、ヴィゴは太陽がまぶしく潮風がただよう美しい街だ。港街はだいたい坂が多いがここも例外ではない。その起伏が街の表情を豊かにしているようだ。
彼の家のゲストルームに泊めてもらい、いたれりつくせりの歓迎をうけ彼の友人たちとも仲良くなった。彼はよく『僕の友達は君の友達だ。だから君はヴィゴに沢山の友達がいるということだよ』といっていた。彼の友人宅へ招かれたり、さらにその実家まで連れて行ってもらいワインセラーを案内されたりと、みんなとてもフレンドリー。彼らはスペイン語のほかにガリシア語を話し、自分達はガリシア人だ、と言って誇りを持っていた。
彼らとともにヴィゴの夜の海岸をドライブしたり、まるでプライベートビーチのような静かで美しい海で泳いだりと夢のような時間を過ごした充実のヴィゴ滞在。
ヴィゴの友人たちの間で話題になっていたのが『ロスト・イン・トランスレーション』。フランシス・フォード・コッポラの娘、ソフィア・コッポラが監督した２００３年のアメリカ映画は数々の賞を受賞し、スペインでも話題になっていた。友人たちはこの映画で疑問に感じたことや日本についての印象を熱く語っていた。日本人が観るとかなり笑える映画かもしれない。ちなみに僕はフェルナンドの家で初めて観たがとても面白かった。帰国後にも２度観たくらいである。
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Summer 2004
