ブダペスト
ハンガリーは国土が北海道ぐらいの小さな国。ヨーロッパにおいては独自のマジャル語を話し、首都であるプダペストは世界遺産に登録されている美しい町並みを誇る。

街の中心地デアーク広場近くのインフォメーションセンターで紹介されたのはホテルではなく、近くにあるアパートメント。案内されたところは7F建てのアパートメントの6階にある一部屋だった。ベットが3つもある大きな部屋には大きなバスタブとキッチン、冷蔵庫が備え付けられバルコニーからはドナウ川とその向こうにそびえるゲッレールトの丘が見えるすばらしいロケーション。一人旅の僕にはちょっと贅沢だが、たまにはいいだろう。部屋まで案内してくれたおねえさんがしきりに『You're lucky!』といっていた。確かにこのあたりは観光にも便利で有名ホテルも立ち並ぶエリアだ。

ブダペストでは友人のハンガリー人が案内をかってでてくれた。彼女はフリーのグラフィックデザイナー。時間をみつけてはあちこちに連れていってくれた。王宮と王宮の丘、そこにあるマーチャーシュ教会。英雄広場を挟んで向かいあう現代美術館と西洋美術館。その近くの市民公園etc.。

印象的だったのは王宮の丘のあるブダ側から見えるペスト側の夜景だ。夜の向こうに星明かりのように輝くオレンジ色の灯は、カラフルなネオンに飾られた夜景になれている僕にとっては新鮮だ。またライトアップされた王宮は幻想的だった。

ある日の昼間、訪れた市民公園の芝生の上に腰を下ろし友人と話していると、どこからか10才くらいの少年がやってきて友人と話しはじめた。少年は以前、おとうさんにギターを教わっていたがもう止めてしまった、ということだった。ギターを貸してあげると楽しそうにギターを弾きはじめ、しばらくすると行ってしまった。翌日その公園にいると、またどこからともなくやって来て、ひとしきりギターを弾いてまた帰っていった。なんだか妖精のような少年だった。


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Summer 2004
旅とメロディ