ボルドー
ワイン通なら一度は訪れたいのがここボルドー。でもワインに興味がない僕はシャトーへも行かず、ただのんびりと街を散策。ヴィクトール広場のアキテーヌ門近くのカフェで遅いランチを終えて歩き出す。

ボルドー=ワイン=ブドウ畑というのをイメージしていたがそれが間違いということに気づかされた。『小さなパリ』の愛称があるそうだが、その名のとおり洗練されていて素敵な街だった。人通りの少ない裏路地のカフェでゆったりした時間の流れに身をまかせたり、小さな雑貨屋さんで珍しいポストカードを見つけたりと僕なりにボルドーを楽しんだ。途中、広場にいた少年が僕をみて『ムッシュー、ムッシュー、ギター、ギター』と言ってきた。僕は聞こえないふりをして彼から遠ざかったがいつまでも遠くから『ムッシュー、ギター』と言っていたのはおかしかった。そういえばポルトガルでも僕を見た少年が『セニョール、ギター、ギター』といっていた。

僕の宿泊したホテルはボルドーの玄関口サン・ジャン駅のすぐ目の前にあり、1Fは食事もできるバーで2Fから上が客室というもの。1Fにいたバーテンはホテルのフロントも兼ねていて親切、そして見た目もかっこいい奴。彼は一通り説明したあとウインクしてみせた。会話の途中でウインクする欧米人のことを聞いたことがあったが実際にみたのは初めてだった。あの自然なウインクは日本人にはとても真似できない。だいいち男が男にウインクはしない。

彼は小さいころからそういう環境で育ったのだろう。彼のお父さんはいつもウインクしながら彼を育てたのかもしれない。そして彼の息子も自然とウインクをできる男になるのだろう。


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Summer 2004
旅とメロディ