ウィーン
イーサン・ホークとジュリー・デルピーが主演した映画『恋人までの距離(ディスタンス)』(原題はビフォア・サンライズ)を観て以来、ずっとウイーンという街に憧れていた。ウイーン西駅から乗り換えて地下鉄のカールスプラッツを出るとそこには、ずっと憧れていた景色が広がっていた。やっと僕はウイーンの街角の立つことができたのだ。少し歩くと国立オペラ座があり、斜め向かいはアルベルティーナ美術館。ここは王宮の隣に位地し、日本語のガイドマップをくれるインフォメーションセンターも近くにある。現代アートのフロアでは、僕のすきなリヒテン・シュタインの作品が飾られていた。

王宮を取り囲むようにウイーン美術史博物館、ウイーン自然史博物館、レオポルト美術館、シュテファン寺院などがあり、街は音楽やアートに彩られている。さすがウイーンは違うなあ、という感じだ。カフェでコーヒーの薫りを楽しんでいると、どこからともなくバイオリンの音色が聞こえてくる。そんなこともあたりまえのように思わせてくれる魔法が、ウイーンの街にはかけられているのだ。

モーツァルト像のあるブルク公園では、若者たちが夕暮れのひとときを楽しんでいる姿が印象的で、僕はあの映画のワンシーンを観ているような気がした。


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Summer 2004
旅とメロディ