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僕のスイング

『僕のスイング』2002仏、トニー・ガトリフ監督。この映画、原題は『Swing』という。少年の一夏の出会いと別れをジプシージャズを絡めて演出しているスイング感たっぷりの映画だ。

ここで登場するのがジプシージャズミュージシャンのチャボロ・シュミット。彼の超絶的なフィンガーテクニックとそこから奏でなれるジプシージャズはすばらしい。ジプシージャズといえばその創始者として知られるジャンゴ・ラインハルト。その彼の代表曲マイナースイングがこの映画にトニー・ガトリフ監督流の味付けをしている。

主人公の少年がお婆ちゃんの家で過ごす夏。彼はチャボロ・シュミット演じるロマのおじさんからギターを習いたくてギターを探しにロマの住む地区に行き少女に出会う。目の大きな少年のようなロマの少女から粗悪なギターを掴まされてしまうのだが、それがきっかけで彼女と友達になり、ロマの人々の生活に触れ一夏の思い出を作るのだ。この映画の中で描かれているロマの人たちの生活は決して豊かとは言えないが、音楽に囲まれた生活、仲間たちとの交流はちょっとうらやましいと思った。実際の日常生活、生きるということを切り取ったような映画であり、まるでドキュメンタリーのようなこの映画のラストは淡々としている。だからハッピーエンドでなくてもいいのかもしれない。一人の少年が見た一夏の出来事がそこにあればいいのだろう。

自分自身の少年時代の夏はどうだったろう?田舎で従兄弟たちと川遊びや山の探検、冷えた西瓜を食べたりした夏。そんなことを思い出させてくれる映画だった。


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