僕と『星の王子さま』との出会いは2004年の秋だ。僕は英語の本でも読んで英語力をアップしようとおもい、まずは簡単なものがいいだろうということで講談社インターナショナルの英語文庫からでていた英語版の『星の王子さま』を読んでみたのだ。この童話の存在は知っていたが、きちんと読んだことがなかったのと、挿し絵があって英文も簡単そうだったのがこの本を選んだ理由だ。実際の物語は非常に奥がふかく、そして哲学的なのに驚いた。サン=テグジュペリは彼自身の経験や様々な思いを童話という形を使って表現したのではないだろうか。それ以来なんども繰り返し呼んでいる。

さて、箱根にある『星の王子さまミュージアム』をご存じだろうか。箱根にある屋外型のテーマパークだ。星の王子さまやサン=テグジュペリの生い立ちやパイロット時代のものが展示されている展示ホールがあるほか、彼に縁の深いチャペルなどもある。一番の見どころは1900年代初頭のプロヴァンスの町並みやリヨンの町並、フランス庭園などだろう。彼と縁のある場所を再現してあるのだ。ここは『星の王子さまミュージアム』とはいうものの作家であるサン=テグジュペリにもフォーカスしているのだ。もちろん星の王子さまについての展示も豊富なことはいうまでもない。

さらにミュージアムのいたるところに『星の王子さま』に登場するキャラクターが立っている。そこで記念写真を撮る人やストーリーを思い出すようにジッと眺めている人などさまざまだ。フランス式庭園を眺められる場所にはカフェレストランもあり、サン=テグジュペリが幼年期を過ごしたサン=モーリス・ド・レマンス城を見ながらティータイムを楽しむこともできる。

ここは屋外型のテーマパークであるため、ぜひとも青空の下で楽しみたいところだ。開園は9:00〜18:00(最終入園17:00)なので夏は明るい内に閉園になってしまう。僕はここでベンチに座って夜空を眺めることができたらいいなあと思った。この辺りは都会の夜空とは違い空気もきれいだし、標高も高いのできっときれいな星空を見ることができることだろう。



今回の旅のお伴はこのギター

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サン=テグジュペリの世界を体験。『星の王子さまミュージアム』
July 2005
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