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マリアッチシリーズ

『エル・マリアッチ』1992米がこのシリーズの最初の映画だ。ロバート・ロドリゲス監督が24才の時に手掛けた作品である。彼はこのインディーズ映画で製作、脚本、監督などをこなし、7000ドルという低予算で造り上げたという。インディーズということもあり、有名スターも登場せず、映像もシンプルなものだが、編集効果で面白く仕上げている。ストーリーはメキシコの小さな町に流れ着いたマリアッチが殺し屋にまちがわれて命を狙われる…、とうもの。この映画を観ておくと『デスペラード』1995米が一層面白くなる。

『デスペラード』は『エル・マリアッチ』の続編映画であり、エル・マリアッチ役としてアントニオ・バンデラスが登場している。ほかにもラテン女優サルマ・ハエックやチーチ・マリン(刑事ナッシュ・ブリッジスでドン・ジョンソン演じるナッシュの相棒ドミンゲス役で有名)が出演しており、派手でキレのあるアクションでエンターテイメント作品として楽しめる作品に仕上がっている。やはり、予算が大きく(700万ドル)スターが登場していることでインディーズ映画だった前作とは違ったものになっている。この映画を観て、『ロバート・ロドリゲス監督はこういった世界を表現したかったんだ!』と妙に納得してしまった。アントニオ・バンデラスファンであり、ギター好きな僕としては大満足の映画だった。

さらにその続編が『レジェンド・オフ・メキシコ』2003メキシコ・米、監督ロバート・ロドリゲス。アントニオ・バンデラスが再び麻薬組織を相手に戦うエル・マリアッチ役として登場するのだが今回は話がちょっと大きくなっている。メキシコの大統領を脅かす麻薬組織や軍事クーデターといった要素が絡んでくるのだ。また、前作のサルマ・ハエック、チーチ・マリンのほかに、ウィリアム・デフォー、ジョニー・デップ、ミッキー・ロークといった、主役級のスターたちが脇を固めている。アクション映画としての迫力とキレは前回をさらに上回り、ストーリーも面白さを増している。

そしてもう一つ、ラテンのギターサウンドが僕にはとても新鮮で魅力的だった。ブルースやロックは基本的にスチール弦ギターだが、フラメンコギターはナイロン弦を使う。このナイロン弦が奏でるメロウで張りのあるサウンドがこの映画にスピード感と緊張感を与えている。全編に流れるこのラテンサウンドがこの映画のもうひとつの主役なのかもしれない。


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