January 2006
		アルケミスト -夢を旅した少年-の世界 パウロ・コエーリョという名前をご存知だろうか。ブラジルはリオデジャネイロ出身の旅を愛する作家である。僕はこの人の代表作の一つ『アルケミスト（夢を旅した少年）』という本を気に入っている。知り合いからプレゼントされたのがきっかけでこの本を知ったのだが、その後、英語版の文庫本を見つけて今度は英語で読んでみた。英語版とはいっても児童文学といえるこの本は、使われている単語も比較的簡単なものが多いので読みやすい。日本語版は表紙に少年のイラストの表紙入りで角川文庫から。英語版は講談社インターナショナルからでている。ちなみに少年のイラストは平尾香という方が描いており、僕はこのイラストが大好きだ。 主人公の少年は旅を通して、心を成長させていき最後にはハッピーエンドをむかえるというストーリーはシンプルであり淡々としているのだが、大人になった僕達にいろいろなことを思い出させてくれる。それは夢であったり、愛であったりといったスピリチュアルなものだった。作家自身、世界中を旅した経験があるということで、その経験がこの本を書かせたのだろう。僕も旅が好きで、いろいろなものを旅からもらっている。人との出会いや思い出、心の成長などこの本の主人公の気持ちと通じる部分は多い。 このストーリーの舞台はスペインのアンダルシアとエジプト。少年はその間を旅するのだ。ある目的のために…。スペインのアンダルシアといえばかつてはイスラム教徒が支配しその後、キリスト教徒支配に変化していった場所で文化や建築など双方の影響をうけた面白いものが多いと聞く。さらに僕の好きなフラメンコ発祥の地ともされている。エジプトはいうまでもなくナイル分明発祥の地でありピラミッドなど歴史的遺産も多くある場所だ。 いつの日にか、かの地を訪れてみたい。そのときはいつものようにトラベルギターと、そしてこの『アルケミスト』を持っていこう。少年が見た同じ空をながめ、星の数え、感じたメロディーをギターで奏でてみたい。そして少年のように夢を旅してみたい。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ☆関連記事を読んでみよう！ ＞エンターテイメントのトップページへ ＞『トラベルギターワールド』のトップページへ ☆掲示板に感想を書き込んでみよう！ ＞トラベルギターワールドBBS ☆旅のアイテムあれこれを探してみよう！ ＞日本最大級ショッピングサイト！お買い物なら楽天市場 ☆『アルケミスト』を探そう！ ＞楽天ブックス